本日、グループファシリテーション研修を行ってきました!

2011年10月6日(木)午後1時30分より、午後4時30分まで、「グループファシリテーション研修」を行ってきました。
某組織から、グループワークやグループで話し合いをする時のファシリテーターのあり方、ファシリテーションについて学びたいというご依頼を受けて、本日第1回の研修を行ってきました。
プログラムの中身はずいぶん思案しました。
いろいろな少年や保護者の方々とのグループ活動やその活動のふりかえりなどで、どのようにグループやメンバーに関わればよいかといった基本的なことを学びたいとのご要望でした。
最初は、コンセンサスの実習のような課題のあるグループ活動を行い、その中に、ファシリテーターとして、どのようにいるかなどを考えるプログラムを構想していたのです。が、色々考えて、ご依頼の組織の参加者の知識レベルの高さやモチベーションを考えて、考えを一変させて、いわゆる課題や手続きがない非構成のグループ体験をすることと、その中でファシリテーター体験をしてもらうことを選択しました。
かなりハードな、またかなり高度なプログラムになりましたが、参加者の熱心な参加に助けられ、非常に興味深い研修になったのではないかと思います。
まず、1時30分から、自己紹介。今回は間際で、こうしたプログラムになったので、大学院教育ファシリテーション専攻の修了生と下値期生のお二人に協力をお願いして、実施しましたので、お二人の紹介も。
今回の3時間のプログラムと、次回の3時間のプログラムのねらいとながれの紹介をしました。その後、A3の白紙にクレパスを使って、研修を受けるために集まった「今の気持」を色や線、形で描いてもらいました。そして、椅子から立ち上がり、隣の方と一緒ナではない人とペアを作り、描いた絵を分かち合いました。その後、ペアを作る時、絵を分かち合っている時に、どのような体験をしたかをふりかえってもらい、その分かち合いも行いました。
その後、津村から、体験のプロセスを、行動、思考、感情の視点からふりかえることの大切さを伝えました。そうして、コミュニケーションにおけるコンテントとプロセス、特に、個人レベルでのプロセスの視点をもっていただきました。
その後、白紙の半分に、この研修での自分のねらい、取り組みたいことを文章で書いていただき、2つのグループ(10人ずつ)に分かれ、分かち合いを行いました。また、そのグループで、ファシリテーションのグループセッションも行うことにしました。
分かち合いの中で、疑問に出てきた、ファシリテーターとは何か、どのような働きをするのかを津村から簡単に話をさせてもらいました。それは、体験から学ぶこと、そのことを促進することであることを強調させてもらいました。
そして、グループごとに、3回分のファシリテーター(2人ずつ)とオブザーバー(2人ずつ) と、メンバーを決めました。そして、休憩。
午後3時頃になっていました。午後3時10分から再開。
後半は、ファシリテーターとメンバーの10名ほどでグループセッション。そのグループのねらいは、「“今ここ”でのプロセスから学び、お互いの関係を深める」を前提として提示しました。
グループセッションは、30分。二つのグループとも、コンテント(話題)も興味深い話になりました。ファシリテーターも、こうした体験は初めてにも関わらず、緊張しながらも、熱心に働きかけ取り組まれました。グループセッション終了後、ふりかえり用紙記入。オブザーバーは、観察記録用紙の整理。
3時55分から、フィードバックセッション。ファシリテーターから、またオブザーバーから、そしてメンバーからそれぞれの気づきが語られました。非常に興味深いフィードバックが語られていました。
津村の気づいたことなども含めて、いくつかの気づきと学びの視点を書くと
・ファシリテーターが問いかけてから、待つことの難しさ
・メンバーの表情に着目すること
・黙っている人に、どのような問いかけをするか?→コンテントレベルの問いかけか?プロセスレベルの問いかけか?
・このコンテントレベルか、プロセスレベルか?は、初回の研修としてはとても大事な視点になっているように思いました。
・ファシリテーターが自己開示する時にも、コンテントれべるか? プロセスレベルか?の意識をもつこと。
・話題を提供した最初の人をどのように扱っているか?
・ファシリテーターを二人おいたのだが、その意味と働きは?
などなど、たくさんの気づきと学びのある体験になったようです。
次回は、11月17日(木)に第2回の講座があります。どのようなグループセッション、ファシリテーションの学びに展開していくのか、今から楽しみです。