易経に学ぶファシリテーション(13)

■六十四卦それぞれに6つのステージが語られる■
 これから、このブログ、どちらに進めばよいのか?ちょっと一息入れたい状況です。この流れのままだと、人生の「時」を物語る六十四卦の話に展開することになるのでしょうか?あっこちゃんに聴いてみたいところです。
 そこで、易経の卦について、もう一度簡単におさらいをしておきます。根源的な宇宙のパワー・この世のすべての物事が生まれるエネルギーの源として「太極(たいきょく)」があると考え、その「太極」は陰(-:実際には–と示されます)と陽(+:実際にはーとして示されます)の二面性が同時にもっていると考えられています。そしてそれを陰と陽の組み合わせ4種類(–、-+、+-、++)ができますが、これでも説明するには少ないとさらに組み合わせ8種(—、–+、-+-、-++、+–、+-+、++-、+++)ができて、これを「八卦」とよんでいます。この八卦を二つ重ねて六十四卦が作られています。陰陽の一つ一つの符号のことを「爻(こう)」とよび、六十四卦は六本の「爻(こう)」から構成されています。六十四卦に「卦名(かめい)」がついており、6本の「爻(こう)」で表されたものを「卦象(かしょう)」というそうです。各卦象は「卦辞(かじ)」といって、その卦の状況が最初に説明され、どのように対処すればよいかが説かれているとのことです。その一つひとつの状況に対して、6段階にステップに分けてそれぞれの小さな物語が語られ、それぞれで登場人物の地位や立場、人間関係の様子が説明され、その場その場で起こる場面の説明と対処のしかたを教えてくれているのが易経だそうです。あっこちゃんの著作より、かなり引用と学ばさせていただいています。
 よってこの後は、六十四の卦のそれぞれの場面と段階を追った現象の理解と6つの段階的な展開とその教えを読み込むことによって易経から大きな学びが得られることになりそうです。六十四のどこからどのように手をつけたらよいのか、なかなか悩ましい課題です。
 でも、そこはそこ、易経のすばらしい展開の仕方、システマチックなものの見方と教えが組み込まれているようです。ただ、「易経から学ぶファシリテーション」としては、どのような形でこの六十四の卦から学びをいただくのか、現在思案の最中です。