JIEL(日本体験学習研究所)の新しい展開にあたって
JIEL(日本体験学習研究所)も設立が2006年、6年が経ちました。
8月17日(金)18日(土)と、恒例の夏合宿に出かけてきました。
初日は、定例ミーティングの議題(受託研修の実践報告と宿宅研修への派遣研究員の決定)を議論し、その後は、今年度秋以降のJIEL自主講座企画のミーティングを行いました。
それぞれ研究員の企画をもちより、メンバー相互にプログラムのねらいと実施プログラムの展開などについて議論することができました。
基本的には、ラボラトリー方式の体験学習をベースにした研修プログラムなのですが、これまで長く、1940年代後半から始まったラボラトリーですが、根強く続いているのですが、広報力のあるプログラム内容かといえば、なかなかそうはいかないように感じる。
最近では、AIアプローチとかに代表されるような、ある種インパクトのある研修が、参加者には、参加の喜びとか、自分への肯定感などを体感できるので、参加者にとってはより魅力的に感じるのではないかと想像している。
一方、ラボラトリー方式の体験学習では、何かじっくりと、そして丁寧に自分を内省する機会を提供し、自分をふりかえったり、他者を見て自分を考えるようなチャンスを得ることができるが、華々しい学びの機会を提供しているかと言えば、そうでないかもしれない。
自主講座など企画を広報しようとするとき、すなわち、参加者に来ようと思う気持ちになることは何なのかをもう少し点検する必要が有るように感じている。
今、社会の中で、人々は何を求めているのか?それに尽きる。
そして、そのニーズに、ラボラトリー方式の体験学習はどのように応えられるのか?
である。
一方で、ラボラトリー方式の体験学習が、どのような学びを提供できるのか?日常生活の生き方を大きく見直し、変化を起こしうるような学びになっているのか?
ラボラトリーの中での学びからリエントリーと言われる、日常の学びにしっかり転換しうる体験からの学びになっているのか?そのあたりは、今回、私自身の課題としても、考えていきたいと思った次第である。
話は飛ぶが、合宿二日目は、金子書房から刊行予定の「人間関係づくりのファシリテーション(仮題)」の各章の議論を午前中だけであったが、かなりみっちり行うことができた。