マインドチェンジ

 ものの見方や思考パターンを変えること。今年はいつもの自分の考え方を少し変えて、新しいことにトライしてみた。今までは「ちゃんとできるようになってから」「まだまだ自分は力不足」と、完璧な状態でないとやることをためらう傾向があった。中途半端な状態で引き受けるのは失礼だと「謙虚」なつもりだったが、できるようになってからやろうと思っていると、いつまでたっても半人前に留まってチャンスが巡ってこない。それに実は、できない理由を言い訳しているのかもしれない!?。トライしてみることで自分にいい意味でのプレッシャーをかけていくことにもなる。最近、ようやく少し考えを変えてとらえられるようになった。できるように力をつけていくことは大切。けれど、やってみる中で気
づくこともある。
 そんなわけで挑戦したのが、全6回の英語の講座を受講することである。毎回課題が与えられ、次の回までにグループごとで準備を進めていく。最初のうちは日本語で進めていくが、途中から英語で表現をしていく。グループの話し合いについていくだけで四苦八苦の状態だった。英語という、使いこなせない足かせがあるだけでなく、さまざまな業界や仕事、経験をしているメンバーとの話し合いは、チームでひとつの課題を達成していく過程そのものがとても刺激的だった。
 「わからない」という状態にどっぷりつかる感覚を久しぶりに味わった。日常の仕事はある程度経験知の中で対応していることを改めて実感した。新入社員が右も左もわからない感覚もこんな感じだったかなと思い出す。
メンバーでお互いに意見を出し合う、相手の意見を聞きながら、合意形成していく。関係づくりと課題達成を同時に取り組んでいく。課題はもう一つだったけれど、お互いに率直に語り合えたり、短いサイクルで毎回異なるメンバーで課題をこなしていく体験は、まさに体験学習の課題解決実習を体験している感覚だった。
講座は東京で開催されたので、グループの打ち合わせはSkypeを使うこともあった。便利ではあるが、やはり同じ場で顔を見ながら話すのとは異なる。発言が出遅れたり、相手の発言を充分に聴けた感覚がもてなくて、話し合いに参加している実感が薄くなる。でも、ときと場合に応じて、いろんな便利な道具や手段を活用するといいとも感じた。
 パーフェクトでなくてもチャレンジしてみようという思いで臨んだが、わからないという感覚やできない自分がなんとももどかしい思いを味わったり、いろんなフィールドで、いろんな価値観をもって、柔軟に行動する素敵な仲間とも出会うことができた。ちょっと変わってみるのもいいかな。