アサーショントレーニングに参加して

 2014年10月4日(土)5日(日)と、教育ファシリテーション専攻に在籍する院生による「アサーション(自己表現)トレーニング」を受講する機会がありました。院生といっても十分に特定の機関で研修を積み、認定された「アサーショントレーニング」のトレーナーとして仕事をされている方です。
 参加者は、初日は、19名、二日目は、一人所用があって18名でした。
 今回の参考書です。
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 両日とも、朝9時30分から午後5時すぐまでしっかりと学ぶ機会を得られました。院生である上田さんに感謝です。このプログラムは、5つおよび6つの要素の学びとふりかえりから構成されています。
 (1)自己表現とは
 (2)自己信頼と(アサーション)基本権利
 (3)認知(ものの見方・考え方)のアサーション
 (4)言語上のアサーション:①日常場面、②課題解決場面
 (5)非言語上のアサーション
 (6)DESC
 (7)ふりかえり
 アサーション(自己表現)の3つのタイプ(非主張的、攻撃的、アサーティブ)の識別、ありようをめぐって参加者とともに点検し合いました。テキストをもとに、3つのタイプに分けることもなかなか難しい作業でした。アサーションとは何かを理解することが、なかなか難しいのです。この課題は、最後まで続きますが、一般的に考えると、3つのタイプにわける基準を理解し合いました。
 午前中いっぱい、時間を費やしました。アサーションという言葉を使うけれども、また、上田さん流には、「自分の気持ち、欲求、意見、価値観などを素直に、正直に、その場に適切に表現する」ということらしい。そして、「・・適切に」とは、『反応を見る』、『聴く』ことだそうです。そうなると、私としては、『お互いに気持ちよく、健全なコミュニケーションが成立する」ということではないかと考えました。いかに「応答」が成立するコミュニケーションができるかと考えました。このことは、今も考えています。
 午後は、『自己信頼とアサーションの権利』について、資料を基に参加者とともに話し合いながら、基本的な権利の理解を深めました。午後の後半は、チェックリストを用いながら、自分のものの見方や考え方を点検することをしました。いかにさまざまな見方や考え方があるのかがよくわかりました。
 そして、本日(二日目)は、昨日のプログラムのおさらいからはじまり、ロールプレイを体験しました。「断る」ポイントを学ぶ実習、「頼む」ポイントを学ぶ実習、「お互いに気持ちよく終わる」実習を行いました。自分の他者への関わり方(頼むこと、断ることなど)の特徴に気づくことができました。3回のロールプレイ後にそれぞれふりかえりをしながら、それぞれのポイントを全体でシェアをしながら学びました。
 午後は、「言葉以外の(非言語的)アサーション」について資料をもとに学びました。そして、引き続き、怒りの発生のメカニズムを学びました。
 最後に、アサーションのために、DESC法について学び、例題をもとに、グループでDESC法の記述の仕方を整理しながら学びました。それぞれの発表をした後に、参加者の人からいろいろな角度からの質問がだされ、その質疑応答を通してもたくさんのことを学ぶことができました。
 DESC法を学んだ際の津村のメモです。
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 今回の学びの体験は、間違いなく、これからの津村の活動に役に立つ大切な学びになっていくと思います。