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【事例】学校教育関連,2015年度研修実績

小牧市教育委員会 現職教員研修

テーマ 「体験から学ぶ」ということを理解する
実施日 平成27年8月7日(金) 9:30~12:00
概 要 小牧市の教育委員会がラボラトリー方式による体験学習を取り入れて、10年ほど経過するが、現在では実習のみが独り歩きをし、楽しいゲームとして実施していることも見受けられるという。 全国的にみても、学校現場では学生の不登校が問題となっており、小牧市も例外ではない。学校の中に生徒の居場所をつくること、先生と生徒、生徒同士の関係性を築くことが重要であり、体験学習はそれに有効なものと考えられる。 このたび、体験学習を学び方を学び、その意義や効果を先生方自らが体験的に学んでいただく機会を得た。
派遣研究員 林芳孝・岡田衣津子

「ラボラトリー方式の体験学習」に初めて触れる先生がたを対象に体験からの学び方を理解していただくことをねらいとした研修を行った。クラス運営に活かしていただくためのヒントを得ていただくために、実施の際のポイントを伝えた。

 

参加者は19名。ねらいは「「体験から学ぶ」ということを理解する」「人間関係を観る2つの視点を知り、その場に起こっていることを捉える力を養う」の2つを設定した。4つのグループ(5人×3グループ、4人×1グループ)に分かれて実習を行った。

 

開始時間に参加者全員がそろわなかったこともあり、開始は慌ただしさがあった。当初の予定を変更し、小講義の前にアイスブレイクをかねて「鉛筆まわし」を行った。最初はまずグループで2回通り鉛筆回しをし、その後メンバーの自己紹介後に、どうしたら早く回すことができるかを話し合った。話し合い後には鉛筆からストローに変えて、各グループで話し合ったことをもとに2回まわした。柔らかい素材で苦戦するグループが多かったが、メンバー相互に声をかけあうなど関係づくりができた。「鉛筆まわし」の体験をもとに、「体験学習の循環過程」と「人間関係を観る二つの視点」の小講義をし、体験をどう学びにつなげるか、コミュニケーションやグループ活動において何を観、何を意識して取り組むかを話した。続いて実習「名画鑑賞」を行い、グループで名画を描く、一人でタイトルを考える、グループで話し合いをしてタイトルを決める、発表をする、という段階でそれぞれどのような気持ちの変化があったか、自分の中で起こった気づき、グループメンバーへの影響など、丁寧にふりかえりを行った。

 

プログラムの最後の全体でのわかちあいで、参加者の方から「体験そのものは盛り上がるが、その後のふりかえりやわかちあいをまじめに取り組まない生徒が多いのではないか。体験の盛り上がりをその後のプログラムにどう生かすのか」という疑問が出された。実際に学校の現場ではよく起こることであるため、他の参加者の方々も同様に課題に感じている様子であった。体験学習の循環過程を何度もまわして、自らの行動が他の人にどのような影響を及ぼすのか、特にポジティブなフィードバックを何度も重ねていくうちに、生徒自身が自分の言動が他者にどのように受け入れられているかに気づき、体験からの学びの意義を体験的に学んでいける可能性があることを話した。