対話型組織開発を知る

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ホールシステム・アプローチの必要性

 読者の中で、階層別研修を担当された方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
 私も、新入社員の研修を担当させていただいたり、3年前後の社員研修や看護師さんのこれから中堅に向かうリーダーシップ研修などを担当させていただくことがあります。また、エグゼクティブ・クラスの特別研修などもあります。
 そうした研修の中で、よく聞く言葉が「上司がここに参加してくれていたら・・・」とか、「看護師長さんも参加してくれていたら・・・」などがあります。自分たちは充分学んだのだけど、現場に帰ると、「そうは簡単にいかない」いや、「何かやろうとすると、理解をしてもらえないのです」といった気持ちになってしまうのです。
 やはり、組織全体の変化を望むならば、関係者が出来る限りたくさん集まることができると、共通の基盤が生まれ、新しい行動を試みることを支え合える関係になりやすいのです。このような発想が、「ホールシステム・アプローチ」という考え方にはあります。
 ホールシステムを研修会場やミーティング会場に創るとすると、企業の中だけのステークホルダーだけではなく、顧客やサプライヤーや、投資家や企業を取り巻く地域の人々も含めて、出来る限り多くのステークホルダーが集まり、ミーティングができるならばなんてすてきなことでしょうか。きっとお互いの利害関係が葛藤を生み出すことがあると思いますが、それを乗り越えるだけのミーティングがもしできるならば、それはかなりパワフルな集まりになることでしょう。そのいくつかが、ここに示されている、フューチャーサーチであったり、AIアプローチであったり、OSTであったり、フューチャーセッションであったりするのです。
 今日、さまざまな葛藤を抱えながら、国際的な関係の中でともに生きていく人類にとって、この「ホールシステム・アプローチ」はとても大切な具体的な手法とともに価値を示唆してくれると考えています。ともに探求していきましょう。(文責:津村俊充)


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