公開講座に参加する

コア・プログラム(Tグループ)講座,これまでの公開講座の実施概要

【実施概要】第8回Tグループ(人間関係トレーニング)

 

 Tグループ(Tとはトレーニングの略)とは、人間理解やリーダーシップなど相互にどのように影響し合っているかなどを探求し、参加者一人ひとりのありようやグループダイナミックスを理解して、リーダーシップを発揮することなどを学ぶプログラムです。ラボラトリー・トレーニングとか、ラボラトリー方式の体験学習とよばれるのは、1947 年にスタート時にTグループが、「Human Interaction Laboratory」とよばれたことによります。
 Tグループは、私どものJIEL 公開講座のすべてのプログラムのコア・プログラムです。どのプログラムよりも先にご参加されることをおすすめします。米国NTL Institute でも、T グループは、自己理解のプログラムや組織開発のプログラムであり、また他者理解・異文化理解のワークショップでもあります。そうした真価があるからこそ、Tグループはコアプログラムとして、講座に参加するための参加資格となっています。
コア・プログラムであるT グループは、狭義にはT グループ・セッションをさします。広義には、参加者全員とスタッフを含めたラーニング・コミュニティで学ぶ宿泊研修すべてをT グループとよんでいます。広義の合宿形式のT グループ・プログラムでは、伝統的に以下の4つの要素を用いてプログラムデザインされます。

 

  1.  T グループ・セッション(対話による非構成のグループ体験)
  2. 実習教材を用いた構成グループ体験
  3. モデルや理論の紹介による概念化を促進するミニレクチャー
  4. チェックリストやふりかえり用紙を用いたツールの使用

グループには特に決められた課題や手続きはなく、参加者は自由に対話を続け、その場に生まれてくる人間関係(プロセス)を学習の素材にして体験的に学んでいきます。その過程で、自己理解、他者理解、受容、共感、影響関係、コミュニケーションやグループプロセスなど、人間関係のさまざまなことに気づいていくことができます。

 

参加者アンケートより 気づいたこと・学んだこと

  • 人間関係の難しさ、大切さ、体験することの素晴らしさ、体験からの学びの奥深さ。
  • 一言でいうと自分を大切にしながら、人も大切に認めながら関わりをもっていくこということ。
  • 皆が今ここに注意を向けて個々人がプロセスする過程と処理の時間も尊重して注意/配慮することで場の雰囲気が変わったこと。その他多数。価値観の多様性とコミュニケーション方式の違い。(それぞれの多様性の違い同文化(日本人/日本語話す人)と呼ばれる人の 中で)
  • 「今、ここの場」を感じること。
  • 人間関係について学べた。
  • 人間理解に自信をもちたい自分 人はわからないことを改めて実感。その場からすぐに離れる自分
  • 私が人と関わるとき、前提や思い込みをはずし、素直に伝えること、素直に見ること、自分から働きかける。

tgroupnitteirei2017


「エンジニアである私のT グループ体験~気づきにより行動が変わる~」

akiyama 私はエンジニアとしてメーカーに勤務するサラリーマンです。T グループに参加する前は、気持ちを表に出さないことがエンジニアとして必要なことであり、それが論理的であると信じていました。仕事の中でかかわる人との関係がうまくいかなくても、それは相手が感情的にふるまうからだと他罰的に考えていました。
 しかし、T グループに参加してそのことが思い込みであることに気がつきました。自分自身にも気持ちがあり、相手にも気持ちがある。お互いの気持ちに気づくことでより良い関係を築くことができる。一見当たり前のことですが、真にそのことを体験から学ぶことで、T グループ参加後に自らの行動が変化していきました。私の目指す理想の姿~一緒にモノづくりする人たちが誇りを持って楽しく生き生きと働くことをエンジニアとして支援する~が明確になり、その実現に向けて行動できるようになりました。
 T グループに参加して7 年、かかわる人たちとの関係性に働きかけながらエンジニアとしてモノづくりを支援することの楽しさを感じています。まずは自分の気持ちに気づくこと。そのためのトレーニングとしてT グループは最適であると思います。

会社員 エンジニア 秋山 善克


humikawa T グループは、私たちが豊かな社会生活を送るために必要な、感受性や人間関係づくりの資質を磨くことができる最良の場の1 つです。キャリアコンサルタントは、個人のキャリア発達を支援する専門家であり、言い換えれば、1 人ひとりのクライエントが、より充実した人生を送るための手伝いをする存在ですが、だからこそ、まずは自分自身が「人に関わる力」をしっかりと養う必要があります。多くのキャリアコンサルタント、キャリア開発支援者が参加されることを願っています。

キャリアコンサルティング技能士会 代表幹事 文川 実


ishii "なんで、特に目的や目標が設定されているわけではないのに、凝ったワークをするわけではないのに、ファシリテーターが上手にリードするわけではないのに、こんなに個人の深い声が出たり、グループダイナミックスが起こるんだろう!?!?”
 T グループのファシリテーター(トレーナー)は特に何もしていない(ように見える)のに、場では様々な事が起きています。これまでの一生懸命場をつくったり、発言を促したり、学びを促進させる苦労をしてきた私は何だったんだろう…。コーチングやファシリテーション等様々な事を学んできた私でも、いわゆる非構成のT グループ体験は衝撃でした。
 体験した直後から、場の見え方や感じ方が格段に変わりました。ファシリテーターや研修講師、システムコーチやチームコーチやプロセスワーカーなど、一度に複数の人に関わったり、場を創ったり、チームを支援する方等、全員一度は純粋な参加者としてT グループを経験することを強く強くお勧めします。

組織開発ファシリテーター/システムコーチ 石井 宏明


nishida 1990年代後半から長期にわたって継続された、環境庁自然保護局自然ふれあい推進室(当時)の自然解説担当者養成研修、文部省生涯学習局(当時)自然体験指導者養成研修のプログラムに体験学習法が紹介、導入されてから、環境教育、野外教育の分野からのT グループ受講者が続きました。アクティビティを用いたプログラムづくりに体験学習法が効果的であることと、教育担当者にとって、体験学習法を効果的に用いるためには、T グループの受講が望ましいことと受けとめられ、伝わっていったからと思われます。
 過去、この分野から、T グループに参加して、グループプロセスの何たるかを理解し、プロセスへの介入の仕方に関心をもった方々が、ファシリテーター養成研修に参加され、現時点でも、各現場で活躍中です。

聖マーガレット生涯教育研究所所長  西田 真哉


sonoki 南短ニンカン時代に受けたT グループでの体験は未消化のまま、敢えて整理するでもなくそのままにあの時のあの感覚を40 年近く連れて歩いてきました。2016 年6 月T グループに再び参加し、人との関わりの中で自分の生の気持ちや思い、ふっと出た行動を自分自身が受けとめることが如何に大切か。また受けとめることの難しさが身にしみて痛かった。2 回のT グループでの体験で、私という存在、あり様を常に問われているのだと感じています。私が学びたかったものは何かの方法では決してなく、自分を毎日の生活の中で活かすことから人との関わりが始まると信じる心のようなものです。そして今、私は、森のようちえんの子ども達、家族を介護する人達を支援したいと動いてます。

主婦 ボランティアとして活動中 園木 紀子

※「南短ニンカン」とは、南山短期大学人間関係科の略です。日本で初めてラボラトリー方式の体験学習を核として、学習者自らの人間関係を学ぶことをめざして、1973 年に創設された高等教育機関です。現在は、南山大学人文学部心理人間学科、同大学院人間文化研究科教育ファシリテーション専攻に受け継がれています。