ラボラトリー体験学習を知る

ファシリテーターの働きについて

ファシリテーターという呼称を使うのは?

qラボラトリー方式の体験学習では、プログラムを実施する教育者のことを、スタッフと呼んだり、ファシリテーターと呼んだりしますが、その呼称にはどのような意味があるのでしょうか?

 

a私は、研修の教育担当者や学校現場の教員のことなどをスタッフ(staff)という言葉を好んで使います。
体験学習を実施する教員は、知識を一方的に伝える形式の授業を行い何かを教えるといった人間というよりも、学習者が自らの体験から気づき学ぶことを促進する役割をもつ人間として位置づけ、教員よりもスタッフという言葉を好んで用いています。
スタッフは、学習場面を支える人々すべての総称であり、教員はもちろんのこと、事務局の人々も同じようにスタッフと呼びます。いわば、学習者が学習の主体になることはもちろんのこと、教員スタッフと事務局スタッフによって教育活動(学習活動)は成立していると考えています。
スタッフ(staff)の言葉のいくつの意味の中に、『つえ』という意味があります。ラボラトリー方式の体験学習に関わる教育スタッフ/事務局スタッフは、ともに学習者の学びの『つえ』になること、すなわち学びの『支えになること』をめざしているともいえます。
ラボラトリー方式の体験学習の誕生に際して、「人間関係トレーニング」とか「トレーニングラボラトリー」という言葉が使われました。そうしたトレーニングにおいては、初期の頃は教育者(指導者)をトレーナーと呼んでいます。トレーニングを行う人として、まさに、トレーナーが使われたのです。今も使用することがあります。
運動能力をトレーニングするためのスタッフとしてトレーナーという言葉は日本語としては理解しやすいのですが、時として「トレーナー=訓練者」という響きを学習者や関係者に与えることがあり、ある種の抵抗感を感じさせかねません。
そこで、最近は「ファシリテーター=促進者」という言葉が比較的多く使われるようになってきています。この時の促進者とは、学習者の学習を促進する役割をもった人という意味で使われているのです。ベーシック・エンカウンター・グループでは、ファシリテーターという呼称が古くから使われています。


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