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体験学習の進め方について

グループ討議の結果が正解か不正解かの影響は?

q情報紙を用いた問題解決実習を実施した際に、正解か不正解かという結果によってふりかえりに影響を与えることがあるので、ふりかえり用紙に記入し、分かち合いをした後で、結果と正解の発表をしています。すなわち、結果と正解の発表をしないでふりかえりをするという、こうした方法は適切だと思いますか?

 
a確かに、そのようなやり方は考えられますが、私は実習としてやった結果(コンテント)を大事にする意図から、そのような手順は基本的に行っていません。問題解決実習において結果を出すということは、参加者が話し合った大切な成果です。その結果がどうだったのか参加者自身も知りたいでしょうし、また参加者が議論した内容を明確にするために、結果の報告と正解の発表をやった後ふりかえりを行う方が適切ではないかと考えます。
正解をした場合には、一般に、成功したということでふりかえりに入りやすいのですが、不正解の場合には、問題が悪いからできなかったのだとか自分たちの話し合いのプロセスの問題以外を理由にしてしまい、ふりかえりに入りにくいことが確かにあります。
そうした場合には、ふりかえりに入るときに、しっかりとこれからのふりかえりがこの学習にとって重要であり、また不正解ゆえになぜそうだったのか考えてみることがこれからの自分のことやグループのことを考えることにつながり、学習者個人や他者、グループのありようの学びになることを強調して、成功しなかったグループをしっかりサポートする介入が必要になります。
まず、グループ活動を思い起こしながら、ふりかえり用紙に丁寧に書くことのお勧めをすることです。その後のふりかえり用紙をもとにした話し合いは、実は先ほどの問題解決実習と同じようにもっている情報が、さきほどの情報カードから、ふりかえり用紙に変わっただけであって、同じような仕事をするということを伝えて、再度グループ討議を行ってもらうといいでしょう。課題としては「メンバー一人ひとりがどのようにしていたかを知ること、またグループの診断をすること」であると伝え、励ましを送ることが大事になるでしょう。
スタッフとして、同時にそのふりかえりのわかちあいのプロセスを見守っていることが大切になります。そのわかちあいの中で、実習の時と同じようなプロセスが生まれるのか、新しいプロセスが生まれるのか、きっと興味深い発見があるでしょう。そうした発見がグループへの介入やコメントに生かされることになり、学習者の学びを促進する働きかけにつながっていきます。プロセスは不思議で、絶えず動いているのです。


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