ラボラトリー体験学習を知る

体験学習の応用について

すべての学校で体験学習は必要?

qすべての学校教育が『ラボラトリー方式の体験学習』を活用すべきでしょうか?

 

aすべての学校教育がラボラトリー方式の体験学習になるべきだとは思いませんし、学習内容によっては体験学習が適切でないものもあると考えられます。
それよりも、体験学習で扱う「コンテント」と「プロセス」という視点をもつことは、学校教育ではとても大切になると考えています。たとえば、グループを作って班学習やプロジェクト学習のような学習を行っている場合に、そこには子ども同士の人間関係のプロセスが生じており、そのプロセスに目を向けることにより、子どもの人間的な成長(いわゆる、社会性とか主体性とか、いわれるものも含めて)に向けて教員は支援することが可能になると思います。ひとりぼっちになっている不安な気持ちや、新しい事柄に挑戦する戸惑いの気持ちや、人に教えてもらった喜びの気持ちや、友達に意見や考えを述べて役に立った思いなど、学習者である生徒の心理的な問題を扱うことができ、生徒間の関係を大切にした教育実践が可能になると思います。
また、教員自身が子どもたちに向かって語りかけている時に、教員自身の中に起こっていることや子どもの中に起こっていること、また子どもとの関係の中に起こっていることに気づきながら授業展開できること(いわば、教育活動の体験から教員が学びながら授業をすすめることができること)は、教員の重要な教育者としての資質といってもいいでしょう。そうした教員を”内省的実践家”とよびたいと思います。
授業としては、教育目標や学習目標と照らし合わせながら、必要な際にラボラトリー方式の体験学習を用いることで十分であると思いますが、教員は教育活動において絶えずラボラトリー方式の体験学習の学び手であることを意識することは、学校教育において大切であろうと思います。


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