ラボラトリー体験学習を知る

体験学習の応用について

年齢の低い子にも体験学習は可能?

qラボラトリー方式の体験学習が大人の教育であり、成人にとっては効果があるかもしれませんし、また指導者自身にとって有効であることは理解できますが、小学校など、特に年齢の低い子どもたちに活用可能でしょうか?

 

aきっと工夫をすることによって、活用可能であると思います。実際に、平成17/18年度の南山大学教員養成GPの事業では、2つの小学校が研究協力校としてラボラトリー方式の体験学習を授業の中に取り入れ実践研究され、効果を得ています。
ラボラトリー方式の体験学習は、幅広い対象に対しても、またさまざまな領域の学習に対しても適応可能だと思います。しかし、質問のはじめに述べられていますように、教育者・指導者がラボラトリー方式の体験学習の実践に根ざしている学習者観や教育観などに関する深い理解をもっていることは、教育現場ではとても重要な力になると考えられます。
ラボラトリー方式の体験学習は、学習者の生の体験や学びへの動機を第一に考えます。いかに学習者を大切にしながら教育プログラムを提供することができるか、かなりの技量も必要になります。このことは、教師中心の文化伝承型の一方的な教育の発想とは180度異なる教育観への転換が求められます。いわば、それは教師中心の教育から学習者中心の教育へと教育に対する価値観の転換ともいえるでしょう。でも、もしこのことが可能になるなら、きっと学級の中での子どもたちは生き生きし、大げさかも知れませんが、学校自体が活気を帯びてくることでしょう。
実習教材としても、最近はたくさんの書物が出版されています。実習教材は、小学校の低学年用から中学生用、高校生用まで幅広くあります。ただ、教材があっても、ラボラトリー方式の体験学習に関する基本的な考え方や進め方の理解が必要になります。少なくとも、プロセスに気づき、そのプロセスから学ぶ学習の循環過程が活用されたプログラムになっているかどうかが、大きなポイントになると思います。


カテゴリー