ラボラトリー体験学習を知る

体験学習の考え方について

一対一の体験学習は成り立つの?

q学習者と教育者とが一人対一人の『体験学習』というのは成立しますでしょうか?

 

aきっと成立するでしょう。
体験学習は、学習者の生の体験を学習の素材(データ)として拾い上げ、そのデータのもつ意味を解釈し、学びとして概念化し、新しい体験に向けて目標や課題を設定し、次のステップとしてその目標や課題を実践する一連の学習過程(体験学習の循環過程といわれるもの)により成り立ちます。研修や学習場面の多くの場合、自らの気づきのデータだけでなく、他者が自らの人間関係のありようを映し出す鏡として機能すること、他者の目に写ったデータ(気づき)をフィードバックしてもらうという形で共有化したり、集めたりすることを行い、具体的には、お互いの気づきを共に話し合うことで、気づきの広がりが生まれたり、その行動が起こる原因などを分析したりすることをして学びます。
しかし、こうした作業が一人でできないかと言えば、そうではありません。一人でも、自分自身の体験をもとにして、学んでいくことは十分可能ですし、体験学習でいう学習のステップを実践することはできます。いわば、フィードバックという概念は、ともすれば人間関係トレーニングなど研修の場面では他者からのフィードバックと同意語に受け取られがちですが、実は、自分自身が自分のありように気づくこと、このことがまさにフィードバック情報であるわけです。時には、他者に言われて学ぶことよりも、自分自身が気づくことがインパクトを与えることもあると考えられます。自らの学びや成長のためには、やはり自分自身が気づくこと、フィードバックを自らが生み出せることが大きな働きになると考えられます。
それは、研修会や学習会が終了した後、日常生活の中で学んだ体験学習法(学び方を学ぶこと)を活用することを期待しているぐらいですから、自ら一人の力で学び取っていくことは十分に可能であると共に、そのようになることが学びの原点であると思います。


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