ラボラトリー体験学習を知る

体験学習の考え方について

言語化することは不可欠?

q『ラボラトリー方式の体験学習』の学びには『言語化できること』は不可欠な条件でしょうか?

 

a確かに、体験を内省し、その気づきを言葉に表現できること、また仲間と分かち合いをする時に、言葉にして話し合いができることも重要な要素になります。
すなわち、ラボラトリー方式の体験学習は、4つの基本的なステップの学習の循環過程を想定しています。それらを丁寧に循環することができるためには、言語化という作業はとても重要です。またグループ活動をしながら、活動メンバーとの関係的なプロセスを学習の素材に用いながら、話し合いを通して学びを深めていく時にも、言語化することはとても重要になるでしょう。
しかしながら、私たちの体験はいつも言語化できるものとは限りません。時には、非常に強烈な情動を伴う体験もあるでしょう。ある時にはなんとも言葉では表現できないような感動的な体験や何かもやもやとしたり心にひっかかったりするような体験などがあります。
このような体験に伴う情動や心のもやもやなども自分のありようや自分の特徴的なかかわり方を学んでいく重要な学習の素材になる可能性があります。ある時には、言葉にできないような体験ではあるものの、ある時に自分のありように関するひらめきが生まれたり、自分の行為の意味や概念化が起こったりするような学びに導かれることもあると考えられます。逆説的に言うならば、言葉にできない体験が自分の変化・成長のために重要な意味をもつことにもなるともいえます。
また、小さな子どもで、語彙数がそれほど豊富でない学習者においても、きっと彼女・彼らの世界の関係を言葉以外を用いても学び取っているともいえるでしょう。


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