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タ行

Tグループ

1946年の夏、米国コネチカット州において、ユダヤ人とアメリカ人の雇用差別の撤廃を推進するために、ソーシャルワーカーや教育関係者などが集まり、リーダーシップなど人間関係能力の向上をめざしたグループトレーニングがTグループのはじまりとされている。そのワークショップにおいて、研究者や観察者がグループ状況について行っているミーティングに参加者が参加することを希望し、レヴィンがそれを了解し、共にグループの相互作用を討議した。その討議の中では、それぞれの認知には違いあることや、今、その場で話し合っている人たちの間で起こっていることにも焦点があたることになった。そのことから、その人自身の行動、他のメンバーの行動や集団行動について理解を深めていくことができたのである。結果、グループの相互作用過程において「今ここ」で生起している現象に対する認知と解釈が各メンバーで異なり、そのことをデータとして吟味することにより、刻々と変化していくグループの真実なプロセスを理解することができ、そのことを通してグループが成長していくことを発見したのである。
  今では、Tグループといった場合に、狭義にはTグループ(未知のメンバーで構成され、何を話せばいいとか、誰かがどのようにすすめるかなど一切決まっていないグループ)そのものをさすか、もしくはそのセッションをさしている。そこでは、“今ここ”での人間関係に気づき、自分のことやグループのことを学ぶセッションであり、一般に、90分前後で1セッションが構成される。一方広義には、Tグループセッションも含め、実習を使ったセッションや小講義などからなる何日か宿泊を伴う一連のプログラムからなるトレーニング全体をTグループと呼ぶこともある。
※日本語で訳されたTグループのバイブル的存在としての図書として、《感受性訓練-Tグループの理論と方法-(日本生産性本部)1971》があるので、関心をもたれた方にはお勧めします。【2002.08.02 記】


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