所長ブログ

2014年4月30日|

ラボラトリー体験学習を考える:BEGと比較しながら(6)

 このシリーズのお話も、第六弾まで来ました。重複した話題もあるかもしれませんが、少しずつ角度を変えて、書かせてもらっています。ラボラトリー方式の体験学習とりわけTグループとベーシックエンカウンターグループ(BEG)を比較することで、両者それぞれをよく理解できるのではないかと考えています。また、この作業を通して、体験することや体験から学ぶことを促進するために、どのような環境作りが必要なのか、またファシリテーターの働きかけが必要なのかを考えることができると考えている次第です。
 ということで、今回は、小さな働きかけですが、結構、私には興味深い時間のアナウンスのお話です。
 BEGで活動されてきた方とご一緒する機会があり、その時に、セッションの始まりを「今から何回目のセッションを始めます」という発言をするという話になりました。ラボラトリー方式の体験学習、とりわけTグループでは、今からセッションのスタートですといった発言はトレーナー(ファシリテーター)からはしないものです。初回のセッションの導入時にはトレーナー(ファシリテーター)から話し出すことがあっても、時間がきたらスタート、セッションの時間が終わるときには、Tグループの場合には、ふりかえり用紙が配られます。BEGでは、ふりかえり用紙を使わないことの方がおおいようで、これで、セッションを終わりますと告げるようです。
 この最初と最後の時間の区切りのアナウンスは、BEGのファシリテーターにとっては、参加者の人たちに余計な配慮(時間のことを気にすることがなく)して、セッションに集中できるようにするというのが意図のようです。また、途中で時間のことを告げられることで、そろそろ時間だなとメンバーが心づもりができる配慮であるとのことです。一方、Tグループでは、時間の管理も参加者に意識してもらうことも大切にしたいと考えています。よって、時間の始まりも、途中の時間の経過も、終わりも発言しないようにしているといった方がよいかと思います。時間のことを発言することを通して、参加者の行為をコントロールしていると判断し、できる限り参加者に任せる、ゆだねることをよしとしているのではないでしょうか。
 場合によっては、セッションの終わりが近づくにつれて、セッションの数が後残り少しですよということも、Tグループではためらわれる、いや積極的には、避けることがあります。一方の、BEGでは参加者に安心・安全の場づくりのために大切にされているのです。
 このことは、体験することを大切にする、自己開示をしっかりして傾聴できることを大切にするBEGのグループ体験と、時間の管理も含めて、時間がなくて考えていることが達成できなくともそこから学ぶことを大切にするTグループのグループ体験との違いがあるのではないかと思います。
 時間を知らせるというこの行為に関しても、観る角度の、視点によって、その行為の意味づけは異なってくるようです。
追加記事:時間切れの意味が、Tグループにはあると考えています。
→時間切れに意味があると考えています。このことも書き足しておきたいと思います。体験からの学びですから、Tグループを終えた後も、もう一度生きることができるのです。その時に、その時間切れの体験から学んだことを活かして、次を新しく生き直すのがTグループでは大切だと考えています。BEGでは、その時間内に最大限生きること、そうあることを大切にしようとしているのだろうと思います。やさしいBEG、冷たいTグループといえるのでしょうか(笑)。


2014年4月27日|

昨日、JIEL定例ミーティングで宣言:Tグループの次年度開催とヤングフェローズの募集と取り組み

昨日(4月26日)、JIEL(に本体験学習研究所)の4月定例ミーティングが開催しました。
その席上で、JIEL代表として、これまで研究員からも出されていた懸案事項でしたが、ラボラトリー方式の体験学習のコアプログラム、まさに核となる“Tグループ”を、JIEL主催の形で2015年度から実施してみようという提案でした。メンバーからも受け入れられる、思い切って2015年度から開催予定です。
退職して、もう少し、ゆっくりする時間をもとうとしていたのですが、やっぱりむつかしそうです。でも、このことは、ラボラトリー方式の体験学習と35年前に出会った一人の人として、チェンジエージェントになることを伝え続けてきた人間として、やはり最後の最後まで、そのように自らもあらねばならないと思っています。思いがけず出会った、ラボラトリー、そしてR.メリット先生。
私ども、らボアrとりー方式の体験学習を実践している仲間たちも、高齢化です。自分が、60歳を過ぎてしまったのですから、いつまでも若年者であった私が・・・です。Tグループを主催する機関も、数少なくなってきそうです。ましてや、5泊6日というオリジナルなスタイルのTグループを実施しているのは、南山大学人間関係研究センターだけかもしれません。まさに、絶滅危惧種です。
そのためには、私どもJIELがTグループを主催するだけでは、この命はあとわずかなだけです。いかに若いファシリテーター、トレーナーを育てるかが急務です。若手の育成と、若手が活躍できる環境(場)づくりが必要なのです。
早速、本日、若手募集。これは、JIELヤングフェローズという名称で、集まってもらおうと考えています。果たして、どれぐらいのメンバーが集まってくれるのか?
きっと、これから5年が一つの勝負の年になるのかもしれません。ぜひ、読者のみなさんも、応援をよろしく尾根がします。


2014年4月25日|

ラボラトリー体験学習を考える:BEGと比較しながら(5)

 時間が経つのは、早いです。前回ブログに書いたのが、4月17日(木)、あれから1週間が経ってしまっています。なんと日々の時間が過ぎ、その時の流れの速さを感じています。
 今日は、ラボラトリーとBEG比較第5弾です。あまりシステマチックに、書いていないので、よく似た話になってぐだぐだになっている可能性がありますが、お許し下さい。
 とある合宿で、興味深い話し合いがありました。
 Tグループのねらいづくりをしているときに、「ともにあること」という言葉を使うかという話になったときに、BEGを衷心に広く社会で実践・活動されているファシリテーターの方から、「ともにあること」は「一人でいたい人が一人でいられない感じがする」と少し抵抗感を話されたのです。集団への拘束力感といったらいいのでしょうか?「ともにあること」は、集団でいることの束縛感のようなものを感じられるようです。
 比較、Tグループのねらいの中で、また活動報告の中で、「ともにあること」という言葉は使っていると思うのですが・・・
 一人でいたいと感じる人がいるときに、一人でいることができるかどうか?その安心感や安全感があるかといったことが、BEGの中では大切な視点のようです。いかに自由でありのままでいられるかということを大切にしていると言ってもいいかもしれません。
 ラボラトリー、Tグループの中では、「一人ひとりの価値観やありようを大切にしながらいかにグループの中でともに生きられるか」といったことがテーマになっていると考えています。いわば、日常生活の縮図としてのラボラトリーがあり、その中でプロセスに気づきプロセスと向き合いながら生きることを通して学び、ともに生きる世界を日常の場面にも創り出すチェンジエージェント(Change Agent)が生まれることを期待しているのです。
 そういう意味では、BEGでは、日常生活のしんどさの中から抜け出し、できる限り一人ひとりありたいようにあるがままに時間と空間を過ごす、それが受容される仲間体験が尊重されているのかもしれません。
 このことは、「メンバーに新しい行動へのチャレンジをどの程度促す働きかけをするか」といったファシリテーターの介入にも違いが生まれてきそうです。
 極力、「挑戦」は避け、もちろんメンバーが望むならば「挑戦」もよしとするといったのがBEGでしょうか?ラボラトリー、Tグループでは、少しメンバーに「挑戦」をプッシュする働き(介入)をする傾向が強いかもしれません。
 これらのことは、以前にもお話ししたグループの中で、グループのねらいであったり、個人のねらいであったり、具体的なねらいをもってそれに向かうTグループの特徴と言ってもいいのかもしれません。
 ある方向性をグループで創り出しともに生きることを目指すTグループと、一人ひとりがあるがままグループという中で生きることを目指すBEGの違いをこれらのことから見いだすことができそうです。


2014年4月17日|

「インタープリター・トレーニング(仮称)」秋出版に向けて

 今日は、一日、自宅にて、原稿書きに追われていました。
 とにかく、表題に書きました「インタープリター・トレーニング(仮称)」(ナカニシヤ出版)をこの秋に刊行予定になっています。この規格は、もう7〜8年ぐらい前に、KEEP協会環境教育事業部主催の「インタープリターズ・キャンプ」を実施した、小林毅氏と、増田直広氏ともに、規格を暖めてきたものです。もうそろそろ出そうとしていた矢先、昨年の3月に、小林毅氏が帰らざる人となってしまいました。一年経った、今、彼がつなぐフォーラム(偲ぶ会)があり、再度、出版をかたく誓った次第です。
 そして、まずは、編者の仕事よりも、自らが担当相の3章分を書き上げなければ、進まない状況でした。なんとか、その3つを仕上げて、出版社編集部に送ることがさきほどできました。
 インタープリターと体験学習、環境教育の分野とラボラトリー方式の体験学習とのつながりを、描いた次第です。結構、ベーシックエンカウンターグループと環境教育とはつながりにくいけども、ラボラトリーならばつながるという感覚をここ1ヶ月ほどのブログの書き込みの中で、確信を持ち始めています。
 また、明日以降から、もう少し、BEGとラボラトリーの話を書き進めてみたいと考えています。
 まずは、目の前の仕事を終えた開放感を、味わうことにします。


2014年4月13日|

今日は、久しぶりにハンドボールの試合を観戦してきました!!

 今日(4月13日)、「インタープリターズ・トレーニング(仮称)」の原稿書きがありながら、逃避行で、南山大学でちょうど開催ということも有り、男子のゲームと女子のゲーム、ともに観てきました。男子は、名工大に23:20で、女子は、日本福祉大学に12:7で、両チーム勝利をしました。勝ってくれるのはうれしいものです。
 男子もメンバーがそろってきているようなので、これから期待ができそうです。女子も、ベンチにプレイヤーが試合中も座れる人数だけ集まっていました。男子が二戦目、女子が初戦でした。調子を上げていってもらいたいものです。
 学生が一生懸命プレイに取り組んでいる姿はいいですね。少し暖かくなってきたので、私も身体を動かすことをしたいものです。少しずつ、準備。まずは、大学のトレーニングジム利用のための更新カードの書き換え修了。金曜日から始まるテニスのラケットを倉から取り出してきたものの、グリップのテープの貼り直しをしなくてはいけません。
 こうしたことで気持ちはうずうずしながら、原稿書きに戻らなければいけません。原稿書きって、なかなか一歩が踏み出せないと本当に気持ちが動きませんね。がんばらねば・・・


2014年4月12日|

ラボラトリー体験学習を考える:BEGと比較しながら(4)

 昨日は、南山大学大学院人間文化研究科教育ファシリテーション専攻のM1(修士1年生)のウェルカムパーティでした。新入生(6名)、修了生、教員と40名近くが集まり、賑やかなパーティになり、M2主催の手作り感いっぱいの楽しいひとときがありました。そのあとは、新入生と修了生、教員(2名)の有志が、南山学園研修センターに集まり、第2弾、二次会が泊まりがけで行われました。私も、学園研修センターまでは行ったのですが、体調がすぐれず、ベッドにバタンキューで失礼しました。夜午前1時ぐらい、遅い組は午前3時ぐらいまで語り合ったようです。こうした会合がもたれることは少ないと思います。教育ファシリテーション専攻に関心のある方は下記URLをご覧ください。
http://www.ic.nanzan-u.ac.jp/Daigakuin/Edufacili/
 さて、本題です。
 表題のラボラトリーとBEGの比較、(3)の記事では、ラボラトリー方式の体験学習(Tグループ)は学習集団、BEGは体験集団と書かせてもらいました。かなりこの表現は、適切であろうと考えています。BEGのファシリテーターの方との話の中でも確信をもちつつあります。
 その、比較をたとえにすると、たまたま先日環境教育関係者(インタプリター)の第一人者である小林毅さんをしのぶ会に出席の新幹線の中でひらめいたお話を書きます。
 久しぶりに、自分が研修担当でもなく、ただ参加者として参加する会に新幹線に出かけていました。そのときに、ふとFECEBOOK上で、この何かしなくてはいけないというのがない旅の気楽さや自由さを堪能する感覚を書いてからです。「そうだ!この感覚がBEG参加者の感覚ではないか!?」と。BEGのあくまでもイメージですが、目的のない旅を楽しむ。赴くままに自由に旅する旅人のうようなものを想像しました。何かに出会うかもわからないし、出会わないかもわからない。自分の肌で感じる旅、ものを大切にしたいと思ってでかける旅です。
 一方、ラボラトリー方式の体験学習(Tグループ)では、目的のある旅を旅するイメージです。あれを見てみたい、体験してみたい、またその体験から、新たな自分を発見してみたいという目的をもって旅に出るのです。文化の違いを見いだして、日常生活をふりかえり、日常生活を豊かにしたいという思いをもっての旅であったりするのを想像したのです。
 BEGでは、温泉旅行のイメージ、温泉につかって、そのままその感覚を楽しみ、疲れを癒やし、でてくる料理をおいしくいただき、嫌いなものは食べずに、温泉につかりすぎたら、温泉に入らず眠るもよし。こうした自由な旅を楽しむ感覚がBEGの体験を豊かにするのではないかなと想像しました。一方、ラボラトリー(Tグループ)では、古代史探求の旅とか、・・・発見の旅、といったその旅を通して日常をふりかえり、自分の生活を見直したり、改善したりして、日常に変化を求めようとする旅のようなイメージです。ちょっと、観たことから考えたことなどいろいろ自分の内側の探索が行われます。
 いかがでしょうか?このような発送、メタフォアは、ご理解いただけますでしょうか?
 そして、たまたま小林毅さんをしのぶ会でのワールドカフェでの一コマ。自然観察会の案内人と環境教育でのガイドウォーク(インタープリター)の違いをある方が語られました。前者の自然観察の案内人は、自然の中に入ってそこにあるものを発見したり、どんな花が咲いているかを体験する案内人の役割だそうです。ガイドウォークは、自然観察だけでなく、そこに咲く黄色い花がたくさんあると、この季節なぜ黄色い花が咲くのだろうか?この自然がどのような働きをしているのだろうか?などと、目に見えるものから、見えないものに思いを寄せ、考えることを促進するような働きをするとのことでした。
 こうした、たまたま一日の出来事の中にも、ラオボラとリー(Tグループ)とBEGとの違いを比較探求するヒントが浮き上がってきたのです。いろいろ読者の方には、ご意見があろうかと思います。いろいろな視点から、またいろいろな方々の体験から、さらにこの両者の比較検討は勧めていきたいと考えています。


2014年4月10日|

ラボラトリー体験学習を考える:BEGと比較しながら(3)

 本日(4月10日)は、孫の幼稚園入園式でした。一眼レフデジタルカメラ2台に、標準ズームと望遠ズームをそれぞれつけて、出かけてきました。さすが、年少組の入園、泣き叫ぶ子あり、走り回る子あり、おとなしくしている子あり、さまざまな子供たちの行動に、幼稚園の先生の対応は大変だなあと、あらためて実感してきました。我が孫も、明日は、スクールバスのお迎えに、無事に乗ってでかけられるでしょうか?
 さて、いよいよ、ラボラトリー体験学習(Tグループ)とBEGとの比較、第三弾です。ファシリテーター(Tグループでは、トレーナーと呼ばれたりします)の関わり方(介入の仕方)の特徴について考えてみたいと思います。
 BEGを長年実践してこられた方とご一緒する体験とお話をする機会から、あらためて、Tグループの方が“今ここ”への焦点づけはつよいかもしれないと考えました。生い立ちの話や過去経験を語っているメンバーがいる場合には、Tグループのファシリテーター(トレーナー)は、“今ここ”のありようと照らし合わせながら“今ここ”の意味を感じたり考えたりしながら聴いているのではないでしょうか?BEGのファシリテーターは、整理されないまま話され続けてもその生い立ちや過去物語に耳を傾け傾聴する姿勢が絶えず続くようです。BEGの考えでは、結果として“今ここ”に話が焦点づけられるようになるというゆったりと構えた関わり方をされているのではないでしょうか。
 きっと、Tグループが日本に入ってきた時には、この“今ここ”への焦点づけの強さはかなりあったのではないかと推察できます。今、私たちTグループ関係者では、生い立ちなどを含めて過去の話なども“今ここ”にいるメンバーにとっては大切な語りとして傾聴するようになってきていると思います。ただ、その語りも、メンバーのグループ参加への意図(ねらい)と絶えず照らし合わせながら、そのねらいの達成との関連で耳を傾けていることはあるのではないでしょうか?
 その結果として、BEGでは、語っているメンバーへのファシリテーター自身の率直な感想や思いを伝えることが多くなるかもしれません。コミュニケーションが進んでいれば口は出さないとも、BEGファシリテーターは話されていました。Tグループでは、自分の思いと共に、そのメンバーのねらいとその語りとの関連や重なり具合なども、働きかける(介入する)意図になっているのだろうと思われます。
 やはりここにも、体験すること(感情を表出すること・傾聴すること)が主眼になるBEGと、自分の行動変革を目的として学習集団としてのラボラトリー方式の体験学習(Tグループ)の違いはあるのでしょう。


2014年4月9日|

愛知看護協会での研修・・声が出ず・・・

 本日(4月9日)は、午前9時30分から12時35分まで、脳卒中看護認定看護師課程のリーダーシップ講座の後半2コマを担当してきました。
 プログラムは先週の水曜日の3コマに引き続き、自分の課題をもってグループワークに取り組む内容を準備しました。実習は、ブロックモデルを行いました。
 ところが、昨日の午前中の授業の間は声が出ていたのですが、昨日の夕方のゼミの時間から声ががらがらになり、声が出なくなり、今朝は、研修参加者の方には申し訳ない限りのがらがらも通り越した、声が出ない状態でのお話になってしまいました。こんな状況での、研修は初めてでした。歯がゆい歯がゆい思いの中での研修となりました。
 ただ、参加者の熱心な取り組む姿勢に、まさに助けられての研修となりました。参加者のみなさん、ごめんなさい!!!そして、ありがとう!!!


2014年4月7日|

某看護短期大学にて臨地実習前のAIアプローチによるグループづくり講座を担当

 本日(4月7日 月曜日)、某看護短期大学にて、何度も依頼の電話とメールを受け、押しに弱い私は、特別講座をお引き受けすることにしました。
 クライアントのニーズは、さまざまな病院をはじめ施設で5月から12月まで実習を学生が続け、特定のグループでその期間を過ごすことになるが、実習体験をもとにグループで「効果的なグループワークを行えるきっかけ作り」をお願いしたいということでした。期待するグループとしてあげてくださったのは、
 ・グループメンバーが自由に意見を述べることができるグループ
 ・他者の批判的意見も受け入れられるグループ
 ・メンバー個人の学びをグループメンバー全員が共有できるグループ
 ・自分たちで何とかしようとするグループ
 ・話し合いで、意見を言ったら「損」という雰囲気にならないグループ
 ・話し合い(おしゃべりではなく)ができるグループ
 ・グループメンバーの悪口を言わないグループ、スケープゴートを作らないグループ
このニーズをお聞きして、果たして何をしようかと立ち止まりました。最初は、情報カードを用いた問題解決実習を行いふりかえり、体験から学ぶことを伝えてくれればよいと言うことだったのですが、クライアントの期待を聴くと大きく方向転換をしなくてはということで、AIアプローチに着目してプログラムを設計し直しました。
具体的には、
 タイトルとして「チームづくり〜一人ひとりの体験をベースにグループで学び合うために〜」としました。
 ねらいは、「グループの学生メンバーはもちろんのこと、教員とともに、グループで体験を分かち合い、相互に学び合うことができるグループづくりの準備をする」としました。
 13:00
  あいさつとプログラムのねらいとながれの説明
 13:10
  ペアづくり→ウォーミングアップ
  小講義「AIアプローチとは」
 13:50
  実習「ハイポイントインタビュー」
 14:50 休憩もして集合
  実習「パートナーを紹介する」
 15:30
  実習「グループがめざす“ありたい姿”の明確化」
 16:00
  “ありたい姿”の発表
 16:05
  宿題提示「グループがめざす“ありたい姿”に向けて:
 16:10
  終了:模造紙に描かれたポジティブコアとドリームを撮影、グループごとに
 インタビューの時間をたくさんとりましたが、後半は少し忙しいプログラムになってしまいました。しかし、学生はもちろんのこと、教員も学生とペアになったり、グループに入ってくださり、まさに学び会うグループづくりの準備になったと想われます。
 最終の各グループのドリームに出てきた言葉は、依頼を受けたグループのありようをめざす姿としてあげてくださいました。学生たちの言葉で生まれたことがとても大きな値打ちだろうと考えています。それに向けて、行動目標を立て、グループ活動に取り組む、グループの成長と個人の成長に発展していくことを願っています。
 基本的な考え方は、「プロセス・エデュケーション:学びを支援するファシリテーションの理論と実際」の「第6章 グループや組織変革に向けたアクションプランニングモデルの2つの展開」(p.55〜66.)に少しですが、掲載しています。ギャップアプローチと言われる問題解決プログラムと、AIアプローチの考え方について、記載していますので、まずは、そちらをお読みください。
 そして、具体的なハイポイントインタビューのシートなどは、2013年の暮れに刊行しました「実践 人間関係づくりファシリテーション」第3章ひらく(金子書房)津村・星野編(p.29〜41.)に掲載しています。参考にしていただければ、幸いです。
 3時間ほどのプログラムでしたが、結構、このプログラム、臨地実習に出かける前のグループづくりとか、プロジェクトグループが誕生したときのキックオフミーティングなどで活用できるのではないかと考え始めています。その検討もかねて、JIEL(日本体験学習研究所)では、前述の「実践 人間関係づくりファシリテーション」の章を使って実習体験とその可能性のディスカッションから学ぶ講座を準備しています。よろしければ、ご参加ください。下記のURLをご覧ください。第3章ひらく ハイポイントインタビューについては、5月24日(土)の予定です。
http://www.jiel.jp/kouza-jissenfacili2014.htm
AIアプローチに魅了されている津村の試みでした。
追伸:模造紙に、ポジティブコアとドリーム(宣言文)を書いてもらいました。なかなかおもしろい作品ができたので、写真を撮らせてくださいと言ったら、学生のみなさんも被写体になってくださったので、アップはやめておきます。


「『小林毅』さんを偲ぶ会」に参加して

 昨日(4月6日)は、さすが、我が家に着いたらバタンキュー状態でした。ブログに書くと、FACEBOOKで宣言しながら有言不実行申し訳ございませんでした。
 昨日は、2000年はじめに私は出会った「『小林毅』さんを偲ぶ会」に出席してきました。100名近く出席者がいたでしょうか?彼の環境教育、自然教育、インタープリター、インタープリテーションなどライフワークの中で出会ったり、育てたりされた関係者が、彼を想い集まられておりました。
 午後2時から第一部が始まり午後6時近くまで、彼の人柄を偲んだり、彼がやってきたこと・やろうとしていたことに思いを馳せながら、私たちに何ができるかを考えるセッションでした。
 第二部は、午後7時から始まり、食事と飲み物を通して交流の時をもちました。もちろん、彼のご家族も参加され、彼の活躍馬面のスライドを観ながら、彼がつないでくれた仲間との出会いを楽しむことができた時でした。
 彼の人をつなぐ力、そして次の世代を創ろうとした思いを強く感じることができました。
 運営委員のみなさま、お疲れ様でした。ありがとうございました。
 津村自身も、懐かしい人に出会い、プログラムの合間を縫って、「ラボラトリー方式の体験学習、とりわけ Tグループのこれから」について、話すことができました。ラボラトリー方式の体験学習のこれからの見通しは、それほど明るく開けているようには思えませんが、残された私の人生の中でもう少し、方向を見いだすことができればと考えています。
 そのためにも、こうしたブログでの情報発信と、Tグループをはじめとするラボラトリー方式の体験学習のプログラムのデザインと実践、そして大きな課題が若手スタッフ(トレーナー、ファシリテーター)の養成です。今以上に方向性をもちながら、日々を過ごしていくことが大切になりそうです。


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